「花凛」Suaraによる曲紹介
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01. 凛として咲く花のように
雨にも負けず、風にも負けず、むしろそれさえも味方につけながら、しなやかにゆるやかに咲いている花。そんな凛とした姿に憧れを込めて書きました。人は独りじゃない、だけどみんな一人。自分の心を信じて自分の足で歩んでいくしかないんですよね。私は歌のイメージから、よく「強い女だ」と思われているようですが（笑）、落ち込むことも多いんです。でも、歌を聴いてもらいたいから頑張ってます。この歌も「トモシビ」のように、皆さんに長く愛してもらえる応援歌になったら嬉しいなと思います。
2. 赤い糸
TVアニメ『WHITE ALBUM』後期EDテーマでした。前期の『舞い落ちる雪のように』とは打って変わってのロックバラード。どんよりと重たい恋愛ドラマが終わった瞬間に流れ出す泣きのギターに、毎回ウットリしていました（笑）。シングルとして発売されて以来、たくさんのライブで歌ってきました。バンドでもアコースティックアレンジでも、すごくライブ映えする曲だなと感じています。『花凛』においても、２曲目というポジションでイイ味出してます！
3. 風のレクイエム
バンドサウンドとストリングスが融合した、とてもインパクトのある楽曲。バイオリンの音色がまさに『鎮魂歌』という雰囲気を引き立てています。儚いこの世で、人は何の為に生きるのか…誰もが一度は考え、立ち止まってしまう時もありますよね。でも、私もまだはっきりとは言えないけれど、「だから生きるんだ」と思える希望に満ちた瞬間があります。私なりに精一杯の前向きな気持ちを込めて歌っています。
4. かくれんぼ
Suaraといえばヘビーバラード！ヘビーバラードといえば作曲の松岡純也さん。というわけでSuara節が冴え渡る！？円舞曲（ワルツ）を作って頂きました。制作時の仮タイトルが「マスターいつもの！」だったのはここだけの話（笑）。そんなメロディにインスパイアされて、暗い「片思い」の歌詞を書いてみました。ただ密かに想いを寄せている「現実」と、私の事見つけてくれたら、という「願望」の狭間で揺れる感情。かくれんぼという子供の頃にやった遊びの中で生まれるドキドキ感に例えて表現しています。とても緊張感のある歌に仕上がったなと思います。
5. アレハタレドキ
メロディがとてもキレイなバラード曲です。アレハタレドキとは、「あれは誰か見分けがつかない薄暗い時分」のことを言います。失った恋を思い、まだ後ろを振り返りたくなる気持ちと、時が経てばまた新しい一歩を踏み出せるんじゃないか、という前向きな気持ちがぼんやりと交錯しています。
6. 横恋慕
「Pure2」でジャズの楽しさに触れてから、次のオリジナルアルバムにはジャズっぽい曲を入れたいと思っていました。アップテンポで軽快なサウンドに乗せて歌う、道ならぬ恋。小悪魔のような女の身勝手さ、可愛さを表現していて、遊び心のある歌詞がとても気に入っています。こういう曲調は新鮮でレコーディングは楽しくできましたが、コーラスワークのリズムには少し苦労しました。
7. ビートに合わせて
四つ打ちの、とてもキラキラした可愛らしい曲です。冒頭のサビが終わる瞬間からの、ドアが開けていくような感覚が大好きです。Bメロにも例の（笑）盛り上がる要素が入っていますので、ライブが楽しみな一曲になりました。Suaraにはこういうイメージがなかったという方もいらっしゃるかもしれませんが、私としてはこれも素直に声を乗せることができたし、「らしさ」が詰まってるんじゃないかと思います。
8. カイト
この夏、日本に元気をくれた「なでしこジャパン」をテーマにした歌です。選手たちの決して諦めない心の強さには本当に感動しましたよね。優勝することしか考えていなかった、というキャプテン澤さんの言葉には、とても説得力がありました。「出来る」自分をイメージして、そこに向かって努力し続ける。イメージ出来なきゃ何も始まらない！これってすごく大切なことだな、と気付かされました。おかげで私も、とても前向きな気持ちで歌うことができました。
9. 帰郷
フォークが歌いたい！とリクエストした曲。ノスタルジックな雰囲気がとても気に入っています。歌は、1stテイクで出るニュアンスや鮮度を大事にしたくて、レコーディングは一発録りにしました。その背景には、『Pure2』の『旅立つ人へ』のレコーディング経験があります…。話せば長くなりますが（笑）、おかげで「歌っている」というより「語っている」ような今までにない空気感の歌が録れたと思います。
10. 僕らの旅
この歌詞のネタは自分の中で長い間温めてあったもので、ようやく形にすることができて嬉しいです。サビ初めのフレーズは、私がとても大事にしている想いです。応援してくれるファンの皆さん、支えてくれるスタッフと一緒に歩いている、道を作っていく。皆さんとSuaraの、今までとこれからを描いたストーリーです。
11. 唄種—ウタタネ−
ライブで一緒に歌いたい歌が出来ました！歌でなにが出来るんだろう？って自信が持てない時期もありました。でも歌い続けていく中で、私自身また歌の力を信じる事や、勇気を持たせてくれました。いつか会場に皆さんの声がこだまする日が楽しみです。みんなで唄の種を蒔いて、笑顔の花を咲かせましょう！
12. 雪の魔法
PS3『WHITE ALBUM』のOPテーマです。フルサイズではCD初収録になります！WHITE ALBUM作品は、切ないバラードのイメージが強いのですが、この曲は一味違いますね。お互いの気持ちが触れ合った、とても幸せな瞬間を描いた歌詞。三拍子（ワルツ）というのも、雪が舞っているシーンが本当によく目に浮かんできて、歌っていても、とても優しく温かい気持ちになれました。
13. POWDER SNOW
『花凛』というアルバムを、この名曲で締めくくる事が出来たのはとても嬉しく光栄です。今までライブなどでたくさんカバーさせて頂いてきました。その度にいつも重圧を感じていて、SuaraなりのPOWDER SNOWを模索してきました。まだまだ足りないところがあるし、これからも磨いていきたい曲ですが、今回やっと自分の中で一つの答えが見えたような気がします。