「Emergence」上原れな による曲紹介
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01.届かない恋 ’13
「届かない恋」がTVアニメ用にリアレンジされ、「届かない恋 ’13」となって生まれ変わりました。バックのサウンドが生音になり、よりバンド感が増してかっこよくなったと思います。そして生のストリングスも加わり、ドラマチックで壮大な雰囲気に仕上がりました。オリジナルの「届かない恋」はより作品の内容に添った音作り、この「届かない恋 ’13」は音楽単体で聴いても素晴らしく、かつアニメに映えるよう作られています。どちらもたくさんの方に上原れなの歌を届けるきっかけをくれた、私にとってとても大切な曲です。
02.いくつもの未来
今までのタイアップ曲の中でも、ここまで疾走感のあるロックは初めて!実は結構前から存在していた楽曲で、下川社長が「これはティアーズ2に合う気がする」と仰っていたのでその時まで…と寝かせていた曲です。なので歌もレコーディング済みだったのですが、後に改めて聴いてみると自分的に“もう少しこだわりたい!”という想いが出てきて再レコーディングさせていただきました。「歌が曲をひっぱる感じで!」と言われたので、言葉の入りを全て前に意識してアタック感を出し、サビは走らないように大きく歌う…という部分を特に気をつけて歌いました。
03.summer rain
今回アルバム曲の全作詞担当に初挑戦させてもらいましたが、一番最初に書きあげた曲です。曲調は今までのアルバム曲にもなかったような雰囲気に仕上がったんじゃないでしょうか?デモ段階を聴いた時にすぐ”雨”のイメージが出てきました。その中でもポツポツ降りだしサァー…と流れるような、切なさの中に霧雨のような爽やかさも残るイメージだったので“夏の雨”=“summer rain”という世界観にしてみました。自分の好きな人にはすでに好きな人がいて、なかなか踏み出せないでいると…自分の好きな人が先に一歩を踏み出しひと夏の恋が終わってしまった…という曲です。歌はサウンドにそっと乗るようにさらっと歌いました。
04.Happy Ending
前作の3rdアルバム「l’espoir」の時に、アルバム曲候補として作っていただいていた楽曲です。良い曲なのでそのうちどこかで使いたいなぁ~…と思っていたところ、バリエーション的に今回のアルバムにいいんじゃないか?という事で収録される事になりました!アレンジの方向性から、何となく背徳感や葛藤・ミステリアスなイメージが浮かんだので、歌詞はそのイメージを膨らまして書きました。最初は三拍子ロックのノリを掴むのに少し苦労しましたが、レコーディングでは自分らしく歌えたと思います。
05.Answer
ベストアルバムにも収録されていましたが、オリジナルアルバムでも全てのタイアップ曲が揃うように…という事で今回収録される事となりました。WHITE ALBUM2の中でも哀愁感が際立った曲。イントロが流れ始めた時点で自分の中でこの曲を歌う声のトーンに切り替わる感覚があります。どこまでも歌詞の中の“私”が“あなた”を最後まで信じているところが切ないのですが、そこにとても大きな愛を感じます。特にラストサビの部分ではそんな大きな愛で全てを包むような気持ちで歌いました。
06.closing ’13
TVアニメ「WHITE ALBUM2」の挿入歌で、こちらも原作ゲームからのリアレンジバージョンです。初めに聴いた印象としては個人的に何だか少し全体的に大人っぽくなり、サビになるとよりアグレッシブになったように感じました。レコーディングの時にディレクションをしていただいた橋本まさしさんには、「前の歌い方じゃ楽器に埋もれちゃうから、アタック感を意識して!ドラムのタイミングに合わせて!」とアドバイスをいただいたので、サウンドだけじゃなく歌もオリジナルよりさらにロック感が増したと思います。特にアウトロのギターソロがかなり情熱的になっていてかっこいいのでお気に入りです。
07.イミテーションワールド
今回のアルバムには切なめな曲が多く収録されているので、ノリの良い明るめな曲をリクエストして作っていただきました。この曲はサビの頭のメロディーに歌詞をはめるのが難しくて、なかなか自分の中で“これ!”というフレーズが見つからず悩みました。ちょっと機械的な雰囲気から“イミテーションワールド=作りものの世界”という言葉にしました。練習やレコーディングではいつもと違った歌い方をアドバイスしていただき、また新たな引き出しを増やせてもらったように思います。“イミテーションワールド”の部分はライブで会場一体になって歌いたいな♪
08.Sparkling Heart
「PACHISOT ToHeart2」の為に書き下ろされた挿入歌。“軽くウインクして”、“とびっきりのFresh smile”、“甘いkissを”など…曲のアレンジだけでなく、歌詞の中にも元気でかわいらしいフレーズがたくさん散りばめられています。初めて聴いた時は、キラキラでおもちゃ箱のような印象を持ったので、そんなドキドキ・ワクワクするような気持ちで楽しく歌いました♪かなり前にレコーディングした曲なので、聴くたびに当時のフレッシュさを忘れないようにしなきゃな!と改めて感じられる曲です(笑)
09.BUTTERFLY
“泡沫の声”に続き作曲にもまた挑戦させていただきました!前作がバラードだったので、今回は明るく盛り上がれる曲を…というコンセプトで♪完全鼻歌でメロディーを作り、歌詞はやっぱり今の私の気持ち。初ワンマンライブを経験してから本当に皆さんにもらったものが私の中で大きくて…。感謝の気持ちと、みんなと一緒にさらに次のステージへ進んでいくぞ!という決意を歌詞にしました。道に立ち止まった時、この曲を聴いて、踏み出す勇気やみんなひとりじゃないよって事を感じてくれたら嬉しいです。
10.ただひとつの星
そっと寄り添ってくれるような温かいバラード。派手さはないけれど、その分シンプルに飾らない言葉が入ってくる感じが好きです。なので歌もしっかりと歌いあげる感じではなく、包み込むように優しい気持ちで歌いました。私自身、歌いながらいつもこの曲の歌詞に励まされています。落ち込んだ日の帰り道や、自分を見失いそうになっちゃっている時にもぜひ聴いてもらいたい一曲ですね。
11.手紙~10年後の私へ~
ちょっと短い2コーラスの曲。メロディー的にふわっとしたアレンジになり、インタールード的な雰囲気に。夢の中にいるような…自然のなかにいるような不思議なイメージを受けました。歌詞のテーマを悩みましたが、時空を超えてタイムカプセルのように10年後の私へのメッセージにしてみました。10年後の私がどんな状況であっても、今の結果がどうであっても…精一杯頑張れた時の自分が一番好きだし、いつでも周りの人への感謝の気持ちを忘れなければきっと笑顔でいれる気がします。そんな想いを歌にしました。
12.Until -from Hispania-
「ティアーズ・トゥ・ティアラII 覇王の末裔」の挿入歌。この曲は初代ティアーズから受け継がれている名曲で、今までオリジナルバージョン・アコースティックバージョンとカバーさせてもらってきました。今回またリアレンジされることになり、どこか神秘的な雰囲気に。オリジナルのバンドアレンジも好きですが、個人的にこのアレンジもとても気に入っています。歌声のトーンもサウンドに合わせて柔らかい表情で歌いました。
13.After All~綴る想い~ ’13
TVアニメ「WHITE ALBUM2」の挿入歌。この曲もTVアニメ用にリアレンジされました。オリジナルから長く歌ってきている曲なので、レコーディングではすんなりいくかと思いきや…思いのほか苦戦!オリジナルのサビはループ感のあるアレンジになっていますが、’13バージョンは生のピアノとストリングスの絡みが波のように主メロに絡んでくるので、その場でディレクションしてもらいながら作っていきました。変わった部分としては、特に2コーラス目以降の間奏やDメロがすごく壮大になったところが聴きどころかなと思います。
14.さよならのこと
TVアニメ「WHITE ALBUM2」のEDテーマ曲。アニメ用に書き下ろされた新曲です。今まで歌ってきた曲の中でも、個人的に特に難しかった曲。A・Bメロはしんみりと切ない雰囲気で、サビは一転してサウンドも厚くなり、明るくなる。思いのほかテンポも速めで、言葉も詰まっているので“一つ一つの言葉をしっかりと、でも軽やかに”というところを意識しました。一・二番では「君と出会わなければつらくないのに」のところが、ラストのサビになると「君に出会えないなんてイヤだと気付いた冬」になってるところがWHITE ALBUM2のもどかしさを表現されていて好きです。